近年、世界各地で異常気象が観測されています。 日本でも西日本で起きた集中豪雨や相次ぐ台風の襲来、連日の猛暑日が記憶に新しいことでしょう。 これらの異常気象により、農業は大きな被害を受けています。 以下に、異常気象による農業被害の現状と対策について紹介します。 1. 異常気象による農業被害の現状 気象災害と食糧生産について研究しているブリティッシュコロンビア大学のNavin Ramankutty教授によると、異常気象によって生じた熱波や干ばつにより、小麦やコメなどの穀物の収穫高が50年で10%も減少して...